「職業準備性」とは?

皆さん、「職業準備性」という言葉を聞いたことはありますか? 主に、障がいのある方の就労支援の場面で使われることが多い言葉です。 「職業準備性」とは、職種問わず働く上で必要とされる「働くことへの理解」「生活習慣」「作業遂行能力」などのことを指します。
具体的には、金銭管理や身だしなみなど「日常生活の自己管理」、作業手順の遵守や担当支援員(職場でいうと同僚や上司)の変更に順応できるかといった「職業場面での行動や態度」などが挙げられます。
では、この「職業準備性」は就労支援の場でどのように使われているのでしょうか。

職業準備性チェックリスト

精神障がいのある方が一般就労をめざす場合、自分自身の「課題(不得手)」と「得意なこと」を整理して、明確な目標を持ってトレーニングを行うことが重要です。
そこで、「職業準備性」が役立つのです。(※インターネットなどで検索を行うと、「職業準備性チェックリスト」というものが複数あがります。こちらを活用することをおすすめします!)
「職業準備性チェックリスト」は一人で使うのではなく、担当の支援スタッフと一緒に使っていきます。就職するために必要な自分の力を知るには、自分以外の視点を取り入れることが大切なのです。
「職業準備性チェックリスト」は、自分の「評価」や「価値」を判断するものではありません。必ずしも高い点数をつけなければ…、と気負わなくて大丈夫です。
それよりも、自分の評価と客観的な評価の間で生まれる「差」を大事にしてください。そこには、目標になる題材(課題)や自信となる力が隠されています。
自分のことを正確に知り、明確な目標を持ってトレーニングをすることは、より良い就職・就労をする上でとても大切になります。

就職に向けて日々トレーニングをしている皆さん。是非一度「職業準備性チェックリスト」を活用してみてはいかがでしょう。

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